2022年10月11日火曜日

審判デビュー(99T)

3年越しでの審判デビューを果たされた神奈川県在住のH.Mさんにご投稿いただきました。 

2022九十九里トライアスロンで審判デビューをしました。

2019年末に3種の資格を取得後、新型コロナウイルス感染症の流行により、思うように活動できず3年越しのデビューとなりました。


ドキドキとワクワクと若干の不安を抱えながら上総一ノ宮駅に降り立ちました。審判ミーティングの集合場所である体育館へ到着。すでに多くの審判の方々が集まっていました。

今年4月に関西から引越してきて、今年こそ審判デビューすると意気込み申し込んだ本大会。知り合いもいない、九十九里に来るのも初めてで、大丈夫だろうか…と一気に不安が増しました。
しかし、一人ぽつんといる私に気付き、声をかけてくださる方が!皆さん、色々なお話をしてくださり、緊張がとても和らぎました。

前日ミーティングでは、全体説明の後、私の担当であるランの説明をチーフの方から聞きました。
そして当日は、朝5時に現地入り。私の担当はミドルの周回折り返し地点。導線作りや看板の設置、コースの確認をチーフと一緒に行いました。ランコースは有料道路のため、交通規制がなされてからしか作業できません。そのため慌ただしく準備にかかります。

用意した看板だけでは案内が足りないと判断し、急遽手書きで作り
ました。

審判員は前日からコースの整備や確認、ミーティングをし、当日も朝から導線の確保や万全の準備をして大会を迎えます。
私もトライアスロンの大会には出ますが、審判員がここまでたくさんのことをして大会を成り立たせてくれているのだと知りました。

いよいよスイムスタート。バイクを終え、最初の選手がランをスタートしたとの無線が聞こえ、私の初業務が始まります。
「オリンピックは直進して左折です」
「ミドル1周目は折り返しです」
「オリンピックとミドル2周目は直進して左折です」
ひたすらメガホンで伝えます。コースを確実に走っていただくために必死でした。

しかし、途中から天候が急変し、雷が鳴り大雨が降り出します。準備しておいた雨カッパを着る間もなく、ずぶ濡れになりながらも誘導を続けます。

そして、大雨と小康状態を繰り返し、段々とランコースが川のようになった頃、競技中止の無線が…
駆けつけてくださった審判員の方が選手たちへ競技中止の旨を落ち着いた声ではっきり、ゆっくりと伝えます。
選手たちは冷静に受け入れてくださり、フィニッシュへ向かいます
選手の誘導を終えてから、看板や目貼りしたテープを撤収しながら
私もフィニッシュへ向かいました。
フィニッシュからトランジションへ向かう多くの選手の方々とすれ違い、その際に「お疲れ様です。」と皆さんに声をかけながら歩いていきました。すると、選手の方々も「お疲れ様です!」ありがとうございました。」「大変だね。ありがとう。」と返してくださいました。
競技中止となり、不完全燃焼の方も多くいらっしゃるのに素晴らしいアスリート精神だと感動しました。

フィニッシュに到着し、ひと通りの報告を済ませ、私の初審判は終了となりました。
誘導だけではなく、リタイア対応や選手の安全確保などイレギュラーな対応もあり、とても貴重な経験をさせていただきました。
審判もある意味で「支えるスポーツ」だと感じました。

これからも審判として、選手として、人として成長していきたいと思います。
ありがとうございました!また、大会でお会いしましょう。



最後に、この度お世話になった審判員の皆様、関係者の皆様、参加された選手の皆様、近隣住民の皆様、たくさんの方に支えられて初の審判業務を終えることができました。心から御礼申し上げます。  兵庫県協会 H.M


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