TOKYO2020 参加報告④です。
JTU 理事の園川峰紀さんにご投稿いただきました。
コロナ禍での再会!
~~2020東京オリンピック・パラリンピック~~
今年の夏のメインイベント!と言えば? 実施前は内外から色々と意見が飛び交っていました1年延長の上、開催
された2020東京五輪・パラリンピックですね。某NF(国内競技団体)役員を務めている関係もあり、オリンピック・パラリンピックのトライアスロン競技でField Castとして参加してまいりました。期間はオリンピックでは事前のバイクトレーニング会場となる若洲海浜公園(江東区)を含め、中抜けの期間もありましたが7月19日から31日まで、パラリンピックも同様に8月21日から29日までの長丁場。酷暑の中での業務、更に早朝からの業務ということから体力が持つかどうかちょっぴり不安はありましたが何とか乗り切ることができました。
トライアスロン競技のメイン会場は東京都港区・お台場海浜公園。公園の周囲は高さ3mの壁にぐるっと囲まれており、中の様子は周辺のエンタメ施設から覗くことはできますが、スイム、スイムアップからバイクに乗り換えるトランジション、クライマックスとなるフィニッシュは無観客となったことから外から垣間見ることはできません。この点は私達Filed Castの役得とばかりに身近で思う存分に世界のトップアスリートの息遣いを味合うことが出来ました。
特にパラトライアスロン競技で5年前、2016廿日市(広島)アジア選手権大会の際に知り合った中国国籍のWang Jiachao(王 家超)選手(29歳)と久しぶりに再会できたことは忘れられない出来事でした。彼は事故で左腕を切断。競技カテゴリーではPTS4(PT=パラトライアスロン、S=Standing=立位、4=障害の程度5ランクの中で軽い方から2番目のクラス)にクラス分けされ、同クラスには銀メダルをゲットした宇田秀生選手がいましたのでTV観戦された方にはきっと目に留まったかもしれません。レースではスイムでは上位で上がるも、バイク・ランでは宇田選手や他の選手の猛追を受け4位に終わりましたが彼のパフォーマンスは今でも目に焼き付いています。
レース前日バイク調整をしている王選手に調整が終わった頃、同じ業務場所を担当するFiled Castの仲間と写真を撮りたいと声掛けしたところ、二つ返事でOK!そこでフィニッシュゲート付近で撮影会と相成りました。人なつっこい彼の性格と相まってField Castのメンバーもすっかり彼のファンとなり写真を撮りまくり。思わぬ日中友好の場が繰り広げられました。勿論彼との会話は中国語ではなく英語!というのも彼も以前は英語での会話が出来なかったことから世界で活躍するには英語が話せなくちゃ話にならないと発奮して英語をマスターした由。為せば成る、を地で行く彼の姿勢は学ぶべきものがあります。
さて、レース当日はにわかファンとなったField Castの皆さんは彼が通り過ぎるたびに盛んに応援していました。後である大会役員から「いくら観客がいないからと言ってあんなに集まって写真を撮るのはだめですよ!」と小言を言われてしまいましたが・・・
コロナ禍の為、海外に行けなかったり、海外からも来れなかったり、という状況が続き、メール等でしか連絡できなかった海外の仲間と久しぶりに会うことが出来ましたが、夜の交流会が出来なかったことが不謹慎となりますがちょっぴり心残りです。
添付の写真は撮影会?の際に撮ったものです。併せて、参加証(パラ)を添付します。