2022年7月11日月曜日

キサトラ審判体験記

 3年ぶりの開催となった2022木更津トライアスロン(以下:キサトラ)に審判として参加しました。

前回・今回ともに担当はスイムパートでしたが、前回は船に乗っての水上監視、今回は陸上で入水、試泳、出水、スイムスキップ、リタイア管理を担当しました。

キサトラはご存知の方も多いと思いますが自衛隊の基地内での開催の為情報管理が徹底されており、写真撮影は許可されたカメラマン以外は選手・運営の区別なく全面禁止です。コース設営のノウハウ蓄積用に撮る記録写真すら禁止という徹底した情報管理の基に運営されている大会です。


この写真はブログ投稿用にオフィシャルカメラマンに撮影してもらいました。

 

レース当日、我々審判は早朝(?)430分に会場入りです。審判の朝はいつも早いですがその中でもキサトラはダントツに早いです。何しろ前述のように基地内をコースとして使いますし、バイク&ランコースは滑走路を使うため、コース設営は当日しかできないという制約があるからです。選手の試泳が始まるのは830分。各現場とも時間との戦いが始まります。

まずは、コース設営のために、コーン置いて、バー掛けて、コーン置いて、バー掛けて、をひたすら繰り返し。黙々と繰り返し。といっても美観もちゃんと考慮して真っすぐになるように気を使いながらの設置です。見た目も大事!

続いては、スイムアップからトランジションまでのマット敷き。ひたすらゴロゴロ、ゴロゴロとマットを敷いていきます。トランジションまで選手は裸足で走るので、これが無いと痛くて走れないし、気温が高いと足裏を火傷してしまいますからね。

ようやくマットを敷き終わったら、今度はウェットスーツに着替えて入水エリアのゴムマット敷きです。写真の私が立っている下にある黒いやつです。設営スタッフと一緒に首まで海に浸かって人力でズリズリと海に中に引きずり込んで設置です。マジで重いですが、これが無いと選手が入水時に牡蠣殻で足を切ります。海が真っ赤に染まります、、、、、、

今年も試泳時に牡蠣殻で手や足を切って絆創膏のお世話になる選手が一定数いました。対策として今年からスイムソックスの使用が許可されたのですがまだ履いている選手はほとんど見かけませんでした。やっぱり泳いでいる最中は違和感があるんですかね。大きな作業はこんなところでしょうか。あとは給水、メガネ置き場、サンダル置き場、そして導線の最終微調整などをして準備完了。何とか試泳開始に間に合いました!

 

行ってらっしゃい(選手を無事試泳見送り)と思ったら、予想外の事態で入水エリアが大混雑。久しぶりの大会のためか、海上スタート(フローティングスタート)ではなく陸上からのスタートを希望する選手の割合が予想外に多く、試泳後に入水エリアが陸上スタートの選手であふれかえってしまい密な状態に。更に第5ウェーブ位までスタートが進むと、今度はスイムアップする選手の導線を確保するのに四苦八苦。「選手通りマース、通してあげてくだサーイ」状態です。

また、今回はコース設定の諸事情でスイムアップからトランジション出口までの間は一旦計測しないルールになっていたのですが、正確には「スイムアップ=計測ストップ」ではなく「計測ストップライン通過=計測ストップ」になるので、「あのラインまで走ってー!」とボランティアさんと一緒に選手に声掛けするというお仕事も追加になります。

ちなみに、残念ながらもスイムでリタイヤした選手は私が対応しただけで11名。理由はそれぞれでしたがどの方も冷静に自分の状態を判断しての勇気ある撤退でした。素晴らしい判断だと思います。11名の皆様、また来年のチャレンジをお待ちしております。

 

そんなこんなで、全ウェーブをスタートさせ、最終泳者のスイムアップを見届けてようやく担当業務完遂。これで帰路に着けるかと思いきや、残念ながら早めの昼食を取ったら今度はスーパーサブとして各パートのお手伝いに派遣です。最終ランナーがゴールして機材の完全撤収が終わって帰路に就けたのは16時頃だったでしょうか。いつものごとく、長くて、忙しくて、楽しい一日でした。

次は、諏訪湖エイトピークストライアスロン大会に審判として遠征です。第1回大会でもあり色々と楽しみです。          nakano



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